春からの行楽シーズンの乗り物酔い対策。原因を知れば対策できる。

海や山に出かける機会が増える季節がやってきました。

出かける際に移動で利用する乗り物でよってしまう人も多いですよね。

乗り物酔いになってしまったらせっかくのレジャーも台無しになってしまいます。

なぜ乗り物酔いは起こるのか

乗り物酔いは副交感神経が優位になることで発生します。

副交感神経とは自律神経のうち眠ったり休んだりしているときに優位になる神経です。

本来活動しているときは自律神経のうち交感神経が優位に活動しています。

本来活動すべきではない神経の働きによってバランスが崩れて乗り物酔いが起こるわけです。

なぜ本来活動するはずのない副交感神経が活動するのでしょうか

乗り物で移動している際は乗り物が曲がったりして体のバランスが変わったり、速度の変化があったりします。

速度の変化や体のバランスの変化は耳の中の器官で感知しています。

体のバランスの変化ですが、三半規管で感知します。

三半規管には3つの管がありこの管がリンパ液で満たされています。

体を動かすとリンパ液が動いて上下・左右・前後の回転感覚が生じます。

速度の変化については前庭というところで感知します。

前庭には二つの嚢がありこちらもリンパ液で満たされています。

そしてこのリンパ液の動きで上下・左右・前後などの直線的な加速度を感じます。

乗り物に乗ると不規則に揺れたり加減速を繰り返します。

この繰り返しによりバランス感覚を狂わせて自律神経を刺激します。

本来休んでいるときに優位の副交感神経が刺激されてしまい、これが乗り物酔いの原因となります。

乗り物酔いが起きやすい状況は

バランス感覚の狂いが起きやすい状況が乗り物酔いの発生しやすい状況だと言えます。

たとえば電車などで進行方向に背を向けて座る場合

体の感覚的には三半規管で進行方向(体後方側)に進んでいる感覚があるが

視覚情報は逆に進んでいるように見えている。

そのためバランス感覚を失いやすく乗り物酔いしやすくなってしまう。

移動の乗り物ではないがテーマパークなどでスコープをかけて乗るような乗り物も酔いやすい

映像では動いているが実際はあまり動いていないような乗り物です。

視覚的には落下したり、曲がったりしているのに三半規管のリンパは動いていない状態になっている

視覚的な状態と三半規管との感覚の違いによりバランス感覚を崩してよってしまいます。

また、リンパの揺れは前後・左右といった水平方向より上下方向に揺れたほうが酔いやすいです。

たとえば車や電車では酔わない人が船では酔ってしまうのはそのためです。

船は波によって上下にも揺れがあるためこの揺れにより酔いやすくなってしまいます。

また、心理的や肉体的なストレスも乗り物酔いの原因となります。

バランス感覚を失いやすく副交感神経優位になりやすいためです。

乗り物酔いの原因がわかったので対策を

ポイントはバランス感覚を失って副交感神経優位にしないことです。

そのために

①車に乗る前に酔い止めを飲む

なんといってもこれが一番安心かもしれません。

薬で神経に訴えかけてしまうわけですね。

②トイレは済ましておく

便意や尿意はストレスになります。

ストレスにより神経のバランスを崩しやすくなってしまいます。

③満腹・空腹を避ける

空腹時は血糖値が低くなり、また満腹時は胃に血液が集まり体への負担が大きくなり

神経のバランスを崩しやすくなります。

乗り物に乗る際は乗る前から原因を潰すようにすることが大切です。

乗り物酔いしてしまったら

①遠くを見る

遠くを見ることで視覚の中の動きが小さくなります。

視覚的刺激がすくなくなりバランス感覚を取り戻します。

②指を噛んだりつねったりする

乗り物酔いの原因は副交感神経が優位になってしまっているからです。

体に刺激を与えることで交感神経優位の状態にして酔いを緩和します。

③氷を食べる

こちらも②と同じく体に刺激を与えることで交感神経優位の状態にします。

④首回りを冷やす

こちらも同じくです。

健康メモまとめ

バランス感覚を失って副交感神経優位になってしまうのが乗り物酔いの原因

乗り物酔いにならないためにはバランス感覚を失わないようにする

乗り物酔いしてしまったら、体に刺激を与えて交感神経を優位にする

乗り物酔いの原因と対策を知って楽しく乗り物移動しましょう

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