噛まれても刺されてもないのにあなたを死に至らしめるかもしれない恐ろしい虫がいます。
その虫は梅雨の時期に大繁殖します。
起こる症状はアナフィキラシーショック。
アナフィキラシーショックとは特定の起因物質による全身性のアレルギー反応です。
血圧低下や意識障害を伴う場合もあり最悪の場合は死に至ることも・・・
その症状を梅雨の時期に大繁殖するダニが引き起こす可能性があります。
布団だけじゃない。食べ物の中にもダニが・・・
ダニといえば布団などを干さずにいると繁殖しているイメージがあります。
実は布団以外にも色々なところで繁殖します。
その一つが食べ物です。
ダニは旨味成分や糖分を多く含むものが大好物です。
そのためお好み焼き粉やホットケーキの粉などの粉なものが大好きです。
100gのお好み焼き粉の中に100万匹以上のダニが発生することもあるようです。
ダニが発生した食べ物をアレルギーの人が食べるとアレルギー反応を起こします。
それがアナフィキラシーショックです。
アナフィキラシーショックは最悪の場合死に至る恐ろしい反応です。
梅雨時期から夏にかけて大繁殖していくダニ
早めの対策が必要です。
食べ物にダニ対策を
ダニは温度20度以上湿度60%以上で大繁殖します。
これから梅雨にかけて1匹のダニが3ヶ月後には500匹にまで増えます。
3ヶ月で500倍も繁殖するなんて想像しただけでも恐ろしいですね。
気象庁のデータによると6月〜9月の平均気温は20度を超えており
同じ時期の湿度も70%の後半から80%を超える水準となっています。
まさにダニにとっては繁殖に適した時期がやってくるわけです。
しかもダニは1日に5〜6個のフンをします。
お好み焼きの粉などが最初は白かったのに少し変色したりしている場合
実はダニのフンによるものかもしれません。。。
ダニ・ダニのフン・ダニの死骸は全てアレルゲンとなって体を脅かします。
アレルゲンを食べ物に入れないようにしなければなりません。
ダニの好物は粉ものだけではありません。
粉ものの他にゴマや乾物なども大好物です。
これらものは棚に収納されていることが多く、
棚に入れているとダニが入っている可能性は大いにあります。
粉ものやゴマなどは一度に使いきれずにゴムやクリップで留めていることが多いと思います。
ダニの体長は0.2〜0.4ミリほどなのでゴムやクリップでは隙間が大きく
ダニにとってはまったく効果がありません。
また密閉ジップも口の部分にダニがいた場合
口を開けた際にダニが中に落ちてしまいその後繁殖してしまう恐れがあります。
輪ゴムやクリップで止められていた粉ものやゴマはダニが侵入している可能性が高いので
捨てた方が良さそうです。
新たに購入したものについては使い切るのが一番良いですが、
使い残しは2重に密閉袋に入れて冷蔵庫で保管するようにしましょう。
ダニは湿度が高いと繁殖します。
湿度が高くなる梅雨の時期でも冷蔵庫に入れておけばダニの繁殖を抑えることができます。
食べ物以外にもダニの対策を
見た目がキレイな家でもダニがいないとは限りません。
家の中でダニが発生しやすい場所はどこでしょうか
①靴箱
靴箱の中は年間を通して湿度が非常に高いです。
靴は使用時にたっぷり汗を吸っています。
十分乾かされずに靴箱に片付けられることも多く靴に含まれる水分によって靴箱は湿度が高くなりやすいです。
特にブーツなどは乾きにくいため洗わずに収納されているとダニが生息していると思って間違いないです。
靴箱という湿度の高い環境で靴についたダニが繁殖し、次に靴を履いた時にはダニを踏んづけながら歩くことになります。
そのダニが靴下にくっついて家の中に持ち上がる場合もあります。
除湿剤を入れたり扉を開けて小まめな換気などの対策が必要です。
②ソファー
特に布製のソファーにダニが繁殖しやすいです。
ダニは潜り込む生き物なので本革や合皮などダニが潜り込まない素材の方が良いでしょう。
布製のソファーの場合は天日で干したり掃除機をかけたりしてダニが繁殖しないようにしましょう
③エアコン
掃除をしていないエアコンはダニの温床です
ダニはとても微細なので空気中を浮遊して人間が室内を動くたび舞い上げられ知らないうちにエアコンに付着
エアコンの中まで入り込みしばらく使用していない間に繁殖していることもあります。
ダニの繁殖したエアコンを使うとダニの混じった空気がでてきます。
その空気をすうとダニを吸うことにつながります。
エアコンを使うシーズンの前には必ず掃除が必要です。
④寝室の布団
起きたあと掛け布団をキレイにかけ直すのはNGです。
人間は寝ている間に500mlの汗をかきます。
布団をキレイに直すと汗による湿気がこもりダニが繁殖してしまいます。
湿気がこもらないように干す必要があります。
ちなみに天日干ししても死骸がくっついているので干した後には掃除機をかけて死骸を吸い取りましょう
梅雨で天日干しできない時でも扇風機を当てたり、掃除機をかけて吸い取ったりと対策をしましょう。
⑤バスマット
バスマットは水分を多く含んでいます。
しかも人間の皮脂や髪の毛などダニの好物を多く含んでいます。
好物があり、繁殖しやすい環境が整っています。
ダニを繁殖させないためにも水分の含んだマットは干したり洗濯したりして
ダニの繁殖を抑える対策をしましょう
⑥押入れ
押入れの中も非常に湿気が多いです。
空気が循環せず湿気が溜まりにくくなっています。
また、着ない服をビニール袋に入れて片付けている人も多いと思います。
袋に収納して口を結んでいる場合、ダニにしてみると通常の結び方だと何もしていないのと同じレベルになります。
ビニール袋に入れると湿度が高くなるので額に繁殖の原因になってしまいます。
除湿剤を入れるか圧縮袋に入れて保存するなどの対策でダニの繁殖を抑えることができます。
また、すのこを利用することで押入れ自体の空気の循環をうみ、湿度を抑えるができます。
健康メモまとめ
梅雨にかけて湿度と気温が高くなるとダニが繁殖します。
ダニは食べ物にも入り込んで繁殖します。
食べ物の中でダニを繁殖させないために密閉と冷蔵庫での保存を心がけましょう。
家の中でダニが発生しそうなところは除湿してダニの発生を抑えるように心がけましょう。