春のお肌のトラブルは紫外線が原因か。男性も紫外線対策を!

乾燥した冬が終わって春がやってきたのにお肌がカサカサになるなどのトラブルを抱える人が多いようです。

春から夏の変わり目の時期に実はお肌の調子が悪くなりやすい要因が多くあります。

どうして春にお肌の調子が悪くなるのか

肌は新陳代謝で古い角質が剥がれて新しくなることを繰り返しています。

この新陳代謝が加齢により低下すると肌の再生が遅くなるそうです。

肌の再生が遅れる原因は新陳代謝の低下だけではなく、紫外線でダメージを受けてしまうと再生が遅くなってしまうそうです。

4,5月は実は紫外線の量が意外と多く、夏の3分の2ぐらいはあります。

しかも4、5月は冬の乾燥肌を皮膚がひきずっているので紫外線の影響を受けやすい状態にあります。

冬の乾燥をひきづっている状態の肌は、表皮が傷ついてバリア機能が低下している状態です。

しかも春には黄砂や花粉が飛んでおり、これらの物質も肌のバリア機能を低下させてしまいます。

黄砂は中国大陸で巻き上げられた土壌や鉱物の粒子が偏西風に乗って日本にやってくるものですが、その途中に大気中の汚染物質を取り込んでいます。

この汚染物質に硫黄酸化物や窒素酸化物などが含まれており、これらの酸化物は肌にダメージを与えてしまいます。

花粉についても花粉がお肌につくと、その部分にアレルギー反応が起こり、ダメージを与えてしまいます。

すでにバリア機能が低下している状態ですので紫外線によるダメージを受けやすくなってしまいます。

このように春にはお肌のトラブルを引き起こす原因が多くあります。

紫外線の影響を甘く見てはいけない

紫外線にはUVA波、UVB波、UVC波の三種類が存在し、そのうちUVA波とUVB波が地上まで届いて私たちに影響を与えます。

紫外線の大半を占めるのがUVA波で皮膚の奥深くの真皮まで到達して、肌の張りと弾力を保つエラスチン・コラーゲン等を傷つけ、それらを生成する力も衰えさせます。

これによりお肌のハリや弾力がなくなって カサカサのシワシワになってしまいます。

さらにUVBが表皮のメラノサイト(色素細胞) という細胞に働きかけるとメラニン色素を作り出して肌を黒くし紫外線から真皮を守ろうとして、いわゆる日焼け、シミの原因となります。

4月5月の肌荒れは黄砂や花粉のせい、化粧品でかぶれたのではないかと思いがちですが、紫外線が原因のことも多いそうです。

紫外線が原因の肌荒れを光線過敏症と言います。紫外線が皮膚に照射されることが原因で湿疹やじんましんが発生する症状でアレルギー症状かと思ってしまう人が多い様です。

さらに紫外線が原因の症状に日光角化症という前ガン状態のものがあり、これは紫外線を浴び過ぎることで一見シミやイボのように見えるもので放置していると皮膚癌になる可能性もあるそうです。

治療が遅れると約20%ぐらいの確率で有棘(ゆうきょく)細胞癌に移行する場合もあるようです。

痛みや痒みといった自覚症状がないので見過ごされてしまうケースが多いようです。

発生する部位 頭、顔、手の甲、などの紫外線の多く当たる部位に発症することが多く、大きさが1cm〜2cmぐらいで角質やかさぶたを伴う赤いまだら状のシミの場合は注意が必要です。

状態によっては外科的な治療が必要なこともあるが多くは軟膏で治療するようです。

大抵は塗り薬で改善することが多いので皮膚癌になる前の段階で皮膚科を受診することが重要となります。

地球温暖化などで紫外線量が増えるのに比例し皮膚ガンの患者が増加していると考えられているので注意が必要です。

男性も紫外線には注意が必要です。

女性は特に年齢を重ねると紫外線を気にする方が多いと思います。

男性は、若い人を中心に日焼け対策をする人もいますが、中高年の男性は気にする人は少ないようです。

そして、60歳前後の男性で痒みを伴う湿疹を訴える人が増加しているようです。

慢性光線性皮膚炎という被害線の影響で痒みを伴う湿疹が出る症状で顔や首、うなじ、耳、手の甲から腕にかけてといった紫外線を受けやすい部位に痒い湿疹が慢性的にでき、紫外線に当たらないように注意すると治るようです。

これの湿疹が広範囲に広がると倦怠感や体力の減退、頭痛、吐き気などの症状が出る場合もあり注意が必要です。

なぜかは解明されていませんが、60歳前後の中高年に多く見られるようです。

理由としては

・男性は女性に比べて紫外線対策をあまりしない

・中高年になると服用する血圧の薬などの成分と紫外線の組み合わせで発症する

などが考えられます。

男性も紫外線対策は大事で、治療も紫外線を遮断することが第一となります。

対策はしっかりとした日焼け止め

しっかりと日焼け止めするのが重要です。

ほとんどの女性が日焼け止めを塗っていると思いますが、日焼け止めの塗り方は甘い人が多いそうです。

最近の日焼け止めはクオリティが高くて 保湿効果が高く肌に優しく、少量で肌馴染みが良くて伸びるものが多いそうです。

日焼け止めを少量だけ塗って満足してしまう人が多く、高いクオリティが落とし穴になってしまいます。

1回に必要な日焼け止めの量は100円玉2枚分か500円玉1枚分です。

これをしっかり塗ることが必要です。

さらに長時間屋外にいる場合は2、3時間ごとに日焼け止めを塗り直さないといけないようです。

日焼けだけではなく、病気になることもあるので男女問わずしっかりとした紫外線対策が大切です。

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