熱中症といえば炎天下の暑い夏に起こる体調不良のイメージがあります。
実際、熱中症患者が一番多くなるのは気温の高い7月8月の時期です。
実は熱中症には湿度も大きく関係しており、湿度の高い梅雨時期から熱中症の患者は増え始めるので注意が必要です。
熱中症の危険度を表す数値は湿度の影響が大きい。
熱中症といえば気温の高い時に起こるイメージがあります。
多くの人は天気予報で気温を確認して気温が上がりそうな日は熱中症に注意するのではないでしょうか。
実際は熱中症を起こす環境要因は気温だけでなく湿度や風なども影響します。
熱中症を起こす環境要因を数値化したものとして暑さ指数というものがあります。
環境省のホームページで公開されており、各地域の暑さ指数を確認することができます。
暑さ指数は人体の熱バランスに大きく影響を与える気温・湿度・輻射熱(照り返しなど)を取り入れた指標です。
暑さ指数の中で熱中症に影響する割合は
気温:湿度:輻射熱=1:7:2
となっており湿度が熱中症に影響する割合が多くなっています。
梅雨の時期は雨が多いため湿度が高くなりやすいため注意が必要です。
どうして湿度が高いと熱中症になりやすいのか
湿度が高い梅雨の時期に熱中症に注意する必要があるのには理由があります。
湿度が高いとき空気中には多く水分が含まれています。
そのため汗(水分)は空気中になかなか溶けることができません。
空気中になかなか溶けることができないため湿度が高いと汗をあまりかきません。
汗をかかなないと身体に熱がこもってしまいます。
なぜなら汗は気化するときに身体の熱を奪ってくれるからです。
汗は身体の皮膚表面に出てきます。
そして、気化するときに熱も一緒に放出してくれるので体温の調整ができます。
熱の放出ができないと熱を溜め込んでしまい、熱中症への危険が増してしまいます。
湿度が高い梅雨の時期は汗をかきにくく熱を溜め込みやすくなってしまうため熱中症に注意が必要になります。
熱中症に特に注意が必要なときは
天気予報で気温が高いときばかり注意しがちですが、熱中症の危険度を表す暑さ指数にも注意を向けましょう。
暑さ指数28℃以上になると熱中症に注意が必要です。
梅雨時期で日が照っていなくても暑さ指数が高ければ熱中症に注意が必要です。
また、持病があったり、寝不足などで体力が低下しているときも注意が必要です。
体力という面で考えると乳幼児や高齢者は体力が低いので周りの注意が必要でしょう。
激しい運動や労働を行ったり、水分が不足したときも熱中症になりやすいので注意しましょう。
体力面や運動などは夏なら熱中症に気を使うけどまだ梅雨だし大丈夫だろうと油断してしまいがちですが
湿度も熱中症には大きく影響することを知って十分注意しましょう。
健康メモまとめ
熱中症は湿度の影響が大きいです。
環境省が提供する暑さ指数は熱中症注意へのの参考になります。
湿度の高い梅雨時期から熱中症には注意が必要です。