夏休みを楽しむために!屋外で血を吸う害虫、ダニ、蚊に気をつけよう

夏休みの時期になると河原でBBQをしたり
山の上の自然の環境で暑さをしのいだりすることが多くなります。

そこで気をつけたいのが害虫です。
自然の環境に近いほど虫は増えます。
中でも人をさしたりする虫もいるので要注意です。

ただの虫刺されと思って甘く見ていると
適切なケアを怠ると思わぬ悪化症状を招く恐れが・・・

刺された虫によっては重い病気に発展する可能性もあるので注意が必要です。

夏に注意したい害虫は?

夏になると気温や湿度が上昇します。
暑さをしのぐために肌の露出の多い服を着る人も多いのではないでしょうか?
気温の上昇により害虫の活動も活発化します。
露出した肌は虫の餌食になりやすいため注意が必要です。

虫による被害として主に皮膚炎があります。
皮膚炎の原因となる虫はたくさんいます。
虫によって人への影響の与え方が違います。

刺咬性のある虫
皮膚を刺したり咬んだりする虫です。
ハチやクモなどの虫が代表的です。
刺した針に毒を持つオオスズメバチや
咬んだ時に毒を体内に注入するセアカゴケグモなどがいます。

接触性のある虫
皮膚に触れることで皮膚炎になる毒刺毛をもつ虫です。
毒蛾の幼虫である毛虫に多くみられます。
イラガ類やチャドクガ類などの幼虫には注意が必要です。
吸血性の虫
蚊やダニのように皮膚から血を吸う虫です。
血を吸うために皮膚に針を刺すので刺咬性の虫でもあります。
先ほど見た虫と違い小型で気づきにくい虫が多いです。
蚊やダニなどの虫が代表的です。

血を吸う虫たちに夏は特に注意

ハチやクモなどの刺咬性の虫の被害に遭うと
重篤化するイメージがあります。
しかし、ハチは巣を攻撃された報復として人を攻撃したり
クモも攻撃性はなく自ら進んで人を襲うことはありません。
接触性の虫の毛虫も自ら襲うことはありません。

しかし、吸血性の虫は二酸化炭素や体温を察知して自ら近づいてきます。
しかも血を吸われてもすぐに症状が出るわけではないので
何に刺されたかわからないことも多いです。

そのため吸血性の虫の種類・生態・生息地を認識し
どんな虫がどんな皮膚症状を引き起こすかを知っておくことが大切です。

血を吸う虫たちはどこにいるの?

血を吸う虫の種類や生体・生息地がわかれば
虫に気をつけやすくなりますので知っておくことが大切です。

世界でもっとも人を殺す動物「蚊」
蚊は世界中で約3000種類ぐらいいると言われています。
中でも熱帯地域に生息する蚊がもたらすマラリアは
毎年多くの人の命を奪っています。

熱帯・亜熱帯地方で主に見られるデング熱も蚊が原因です。
デング熱は2014年に日本で70年ぶりに
国内感染が確認されてニュースになりました。

日本で注意しなければならないのはデング熱の方です。
将来的には温暖化によりマラリアの危険もあるようですが・・・

日本にはデング熱の原因となるヒトスジシマカを含め
約200種の蚊がいると言われています。

ヒトスジシマカの生体です。
産卵地:小規模な水たまり
生息地:屋外
活動時間:昼間?夕方

屋外で水が溜まりやすい場所は産卵地になりやすく
産卵地の周辺には蚊がたくさんいることになります。

ヒトスジシマカがもたらすデング熱ですが、
感染して3?7日後に突然の発熱(40度ぐらい)で始まります。
頭痛・筋肉痛・関節痛・目の痛みを伴い、1週間程度で治ります。
熱がかなり高くそれぞれの痛みも激しくかなり辛いようですが、
さらに強いのがデング熱が重症化したデング出血熱です。

デング出血熱は高熱の後、胸部や腹部に水が溜まったり
出血の症状(鼻出血、血便、重篤な吐血など)があわられるものです。
最悪の場合は死に至る可能性もあります。

デング熱に有効な抗ウイルス剤はありませんが、
適切な医療処置を施せば デング出血熱を発症しても
致死率は1%未満に抑えることができます。

デング熱が疑われる症状がある場合は医療機関を受診するようにしましょう。

致死率30%!?最近話題のSFTSの原因「マダニ」

2012年に初めて日本で症例が確認されたSFTSの原因となるマダニ
SFTSは重症熱性血小板減少症候群のりゃくで、
発熱や消化器系の症状がでて重症化すると死亡する恐れもあります。

SFTSは西日本を中心に感染を拡大しており、
有効な治療薬やワクチンは現在のところありません。
致死率は非常に高く、約30%とも言われています。

原因となるマダニは家にいる小さなイエダニと違い
野山や草むらなどに野外に生息しています。
大きさは3mm?1cmで、
葉っぱの上で待って人や動物が接触するのを待ち皮膚に乗り移る習性があります。

1度刺すと数日?10日程度離れず血を吸い続けます。
刺されても痛くもかゆくもないことがほとんどです。
そのためマダニに刺されていることに気づかず
ほくろが出来たと思ったら血を吸って大きくなったマダニだったということも多いようです。

人の皮膚に口を深く刺して血を吸います。
マダニに気づいても無理やり取ろうとせず皮膚科などの医療機関を受診してください。
無理に取ると皮膚の中に口が残ってしこりになります。
マダニの口が皮膚に残った場合は局所麻酔をして
皮膚ごと幹部を切除しなければなりません。

もともとは野山や草むらなどに生息していましたが、
最近野山に行かなくても身近に生息していることもあります。

鹿やイノシシが餌を求めて人里に下りてきているというニュースをよく聞く通り
野生動物が人里に下りてきています。
その野生動物にくっついてマダニが人里にやってきています。

ただし、すべてのマダニが病原体を持っているわけではないので
過剰に心配する必要はなさそうです。

虫の被害に遭わないための対策は・・・?

蚊は発生させないことが大切
大事なのは蚊を発生させないことです。
蚊は水があるところに産卵します。
蚊の発生源となる身近な水たまりをなくすことが
発生させないことにつながります。

プランターの受け皿や野外用の灰皿、空き缶などの
水の溜まりやすいものは水がたまらないように気をつけましょう。
排水溝など水を無くせない場所は
殺虫剤を水面吹くと蚊の発生を2週間程度防ぐことができます。

マダニは付いていないかを確認しましょう
マダニは一度ついたら数日?10日程度血を吸い続けます。
大きさ的にも肉眼で確認可能です。

マダニがいるかもしれない草の近くなどの
屋外での作業後はすぐにお風呂に入り
皮膚にマダニが付いていないかチェックしましょう。

皮膚に硬いゴマのようなむしがいたらマダニの可能性大です。
無理に引き抜こうとせずにすぐに皮膚科を受診しましょう。

虫の被害に遭わないためには

刺されない、噛まれないことが大切です。

夏は暑いので露出の多い服になりがちですが
野外活動の際にはなるべく肌の露出をさけましょう。
長袖や長ズボン首元にタオルを巻くなどすれば
害虫の攻撃や侵入を防げます。

虫よけスプレーの併用も効果的です。
蚊やダニなどの吸血性の虫の効果を発揮する「ディート」という成分が
の入ったものを選ぶようにしましょう
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健康メモまとめ

露出の増える夏は害虫被害に注意が必要です。
特に蚊やマダニなどの吸血性の虫に注意しましょう。
害虫被害に遭わないためには害虫の生体を知ることが大切です。
また、害虫がいそうな屋外に行く場合は肌の露出を避けたり虫よけを使うなどの工夫も必要です。

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