夏に暑い日が続くと熱中症の症状になる人が増えます。
この熱中症の危険が増える原因の一つが夏の台風の接近です。
台風の接近は昼の気温を上がりやすく、夜の気温を下がりにくくします。
気温が高い状態が続くと熱中症の危険が増えてしまいます。
台風は太平洋高気圧を育てて気温を上昇させます。
夏が暑いのは日本の上空に太平洋高気圧があるからです。
太平洋高気圧は暖かくて湿って空気の塊です。
そのため太平洋高気圧が上空にあると気温が上昇して暑くなります。
太平洋高気圧の勢力が強くなると暑さが厳しくなります。
台風は太平洋高気圧を育てて勢力を強くしてしまいます。
台風が太平洋高気圧を育てる理由は空気の流れの影響です。
高気圧の周辺は下向きの空気の流れがあります。
下向きの空気の流れが強くなると高気圧の勢力も強くなります。
低気圧の周辺は上向きの空気の流れがあります。
上向きの空気の流れが強くなると低気圧の勢力も強くなります。
台風は強い低気圧なので強い上向きの空気の流れを持っています。
上に流れていった空気は下向きの流れのあるところから降りていきます。
台風によって上に流れていった空気は高気圧のところで下に流れていきます。
このため、台風が近くになると太平洋高気圧の勢力が強くなります。
太平洋高気圧の勢力が強くなると日中の気温が上がりやすくなります。
気温が高くなると熱中症への危険が増えるので注意が必要になります。
台風の風の影響で夜も気温が下がりません。
太平洋高気圧が台風によって勢力が強くなって昼の気温が上昇します。
台風は昼だけでなく夜の気温にも影響を及ぼします。
台風は強い風をともなっています。
日本付近の南海上に台風がある時、台風の風は暖かく湿っています。
台風の影響で暖かく湿った空気が日本にやってくることになります。
日中日差しが強くて気温が上がっても太陽が沈む夜には気温は下がっていきます。
台風によって暖かくて湿った空気が流れ込むと夜でも気温が下がりにくなります。
夜でも気温が下がらず暑い状態になると熱中症の危険が増えるので注意が必要です。
日本海側はさらに気温が高くなるので注意。
台風の湿った空気は日本海側では昼の気温の上昇に影響します。
太平洋側から流れ込んだ湿った空気は日本の中央部の山を越えると温度が上昇します。
一般的にフェーン現象と呼ばれる現象です。
湿った空気は山を登る際に100mで約0.5度下がっていきます。
逆に山を降りる際は100mで約1度上がります。
2000mの山を超えた場合湿った空気は約10度温度が上がることになります。
日本海側では太平洋側より気温が高くなり熱中症の危険が増えるので注意が必要です。
健康メモまとめ
夏に日本に接近してくる台風は太平洋高気圧の勢力を強めるため気温が上昇します。暖かく湿った空気を送り込むため夜でも気温が下がりにくくなります。暖かく湿った空気はフェーン現象により太平洋側から日本海側へ流れると温度が上昇し、気温が高くなります。
台風は雨や風のイメージがありますが、夏の台風は昼の気温をあげて夜の気温を下げにくくするため、熱中症の危険が増えるので注意が必要です。