暑い夏は快適に過ごしたくてついつい冷房の効きすぎた状態になっていることがあります。
特に暑い外から帰ってきたときは冷房は効きすぎているぐらいが涼しくて気持ちがいいです。
効きすぎた冷房が自律神経を乱して夏バテの原因になるかもしれません。
夏バテは体の温度を一定に保てなくなると起きます
人間の身体は体温を一定に保とうとする働きをもっています。
外の温度が高い時は体の温度が上がらないように体温を下げます。
逆に温度が低い時には体の温度を上げるように働きます。
温度を一定に保とうとする働きはエネルギーを多く消費して体に負担がかかります。
通常であればエネルギーの消費の負担は耐えることができます。
しかし急な温度変化でエネルギーを多く消費すると負担に耐えられなくなります。
また夏のように温度が高い日が続きエネルギーを消費する期間が長くると負担に耐えられなくなります。
エネルギーの消費の負担に耐えられなくなると体の温度を一定に保てなくなります。
このような状態が続くことで体調不良が起こってしまうのが夏バテです。
冷房の効きすぎで自律神経が乱れると体の温度を一定に保てなくなります。
夏バテは体の温度が一定に保てなくなることによって起こる体調不良です。
体の温度を一定に保てなくなる原因の一つが自律神経のバランスが乱れることです。
体の温度調整は交感神経と副交感神経から構成される自律神経によって行われます。
交感神経は活動しているときに優位に働き、体の温度を上げる働きをします。
副交感神経は休んだり眠ったりするときに優位に働き、体の温度を下げる働きをします。
暑い夏になると副交感神経が優位に働いて血管を拡張させて体の熱を放出しようとします。
冷房の効いた涼しい環境では熱を逃がさないように交感神経が優位に働いて血管を収縮させます。
夏に暑い屋外から冷房の効いた涼しい環境に入ると熱を放出する副交感神経から熱を逃がさない交感神経に切り替わります。
逆に冷房の効いた涼しい環境から暑い屋外に出ると交感神経から副交感神経に切り替わります。
交感神経と副交感神経の切り替えを繰り返すと自律神経が対応できずに混乱し、自律神経の乱れへとつながります。
自律神経は体の温度を調節する機能以外にも様々な機能を持っています。
そのため自律神経が乱れると体調不良を引き起こす夏バテへとつながっていきます。
自律神経を保つためには冷房の温度を適切に調整しましょう
冷房の効きすぎで自律神経が乱れて夏バテになってしまいます。
しかし、暑い夏に冷房を全くつけずに過ごすと熱中症など別の体調不良の危険性が増します。
自律神経が乱れない程度に適切な温度での冷房の利用が望ましいです。
自律神経が対応できる温度差はおよそ5℃ぐらいまでと言われています。
冷房の利用で外との温度差が5℃以上になると自律神経にとってはよくないと言えます。
熱中症に予防の目安は温度が28℃以下で湿度が50~60%以下に保つことです。
(夜間は25℃以上の熱帯夜の場合熱中症のリスクが高いので注意)
温度や湿度が目安より高い時に冷房を利用するようにしましょう。
設定温度は外との温度差が大きくなりすぎないように調整する事が大切です。
外の温度が35℃の猛暑日になると自律神経が対応できる温度差の5℃下げると30℃です。
30℃だと熱中症のリスクの高い温度ですが、冷房をつけると湿度も下がります。
湿度が下がると熱中症へのリスクも下がるので冷房の効果はあります。
35度を超える猛暑日と言ってもずっと35℃以上になっているわけではありません。
冷房の温度は熱中症のリスクを考えて28℃ぐらいに設定しているのがいいかもしれません。
健康メモまとめ
体温を一定に保てなくなると夏バテになります。
体温を保てなく原因として自律神経の乱れがあります。
冷房による外気温との差が大きくなると自律神経が乱れやすくなります。
自律神経が対応できる温度差はおよそ5℃ぐらいです。
冷房は自律神経を乱さない温度差で設定することが望ましいです。