適度な運動は3METS。脂肪肝を改善しよう!

先日テレビを見ていると脂肪肝の改善ついての特集をしていました。

普段運動する習慣のない人が脂肪肝を改善するには

3METSの運動強度を週に5日行うのが良い

そうです。

そもそも脂肪肝とは・・・?

肝臓に脂肪が過剰に蓄積した状態のことで、日本全国に推定2000万人の患者がいると言われています。

脂肪肝には

・アルコール性脂肪肝:お酒の飲み過ぎによるもの

・非アルコール性脂肪肝:食べ過ぎや運動不足などの肥満によるもの

の2つのタイプがあります。

また、男性に多い症状で、その理由としては

・お酒を飲む習慣がある人が多い

・過食の習慣がある人が多い

と考えられており、2つのタイプの脂肪肝の原因となる習慣が男性に多いのが原因のようです。

この習慣でどうして肝臓に脂肪が蓄積するのかというと、肝臓には主な役割として

・食べたものをエネルギー(栄養素)に変える

・エネルギー(栄養素)の貯蔵

・消化吸収に必要な胆汁の生成

・アルコールや有害物質の解毒

があり、飲酒や過食の習慣がある人はエネルギーを必要以上に摂取しているため貯蔵されてしまうようです。

正常な肝臓には脂肪はごくわずかしか付いておらず、肝臓の脂肪が病理検査で5%以上、画像診断で30%以上で脂肪肝と診断されるそうです。

脂肪肝になるとどうなるの・・・?

脂肪肝は直接悪さをするわけではないようです。

そもそも肝臓は非常に丈夫な臓器なので異常に気付きにく、沈黙の臓器と言われているそうです。

なにか異常があっても痛みも症状も表に出にくいそうです。

臓は約1300g〜1700gで人の体内では最大の臓器で、肝硬変なででも少々なら一生問題なく過ごせるパワーを持った臓器らしいです。

気付きにくいので長期間放置すると肝炎 肝硬変 肝臓ガンなどの肝臓自体の異常を引き起こしたり、肝臓以外にも糖尿病 動脈硬化 心筋梗塞を引き起こすリスクを伴うようです。

脂肪肝はこのリスクを教えてくれるイエローカードのようなもののようです。

ただし、自分が脂肪肝かどうかを調べるには医療機関に行かないとむずかしいようです。

血液検査では見逃されることが多く、ひどくなるとγ-GTPの値でもわかるのですが、軽い脂肪肝では肝機能異常という形では発見されないようです。

そのため早期に発見するには画像検査が必要なようです。

画像検査で腹部の超音波検査をすれば簡単に痛みなくわかるそうです。

脂肪肝を改善するには・・・?

BMIが25を越える人の約3分の1が脂肪肝で30を越える人のと約4分の3が脂肪肝と言われています。

脂肪肝の大部分が太っている人に多いと言えます。

従来の脂肪肝の改善策として食事制限と運動により減量するという方法がとられていて、肥満と脂肪肝の治療は同じものであると考えられていたそうです。

そのため脂肪肝は痩せたり、減量しなければならないと考えられていました。

痩せないと改善しないとなるとハードルが高い気がしますが、筑波大学のチームの最新の研究で痩せなくても脂肪肝は改善し、減量しなくても大丈夫という成果を得たそうです。

つまり、体重減少が少なくても肝臓の脂肪は抜けるということです。

筑波大学の研究チームによると体重を減らさなくても毎日30分程度の汗ばむ程度の運動で脂肪肝は改善できるとのことです。

これが運動強度3METSにあたります。この3METSの運動を3ヶ月続けると

・肝臓の炎症を抑える物質や善玉コレステロールが増えた

・内臓脂肪の面積や血中の中性脂肪の濃度が下がった

という成果が得られるようです。

3METSの運動は具体的には

・早歩き(3.8km/30分)

・水中ウォーキング 30分

・普通のウォーキング50分

・ゴルフの打ちっ放し50分

・ボーリング40分

この程度の運動を続けると約3ヶ月で脂肪肝が改善されるようです。

ただし、これは非アルコール性脂肪肝の改善に関することでお酒のによって起因するアルコール性脂肪肝問題は別の問題なので運動したからお酒をたくさんので飲んでいいわけではないので注意が必要です。

女性にも増えている脂肪肝

もともと男性に多かった脂肪肝ですが、最近は女性にも多いようです。

その理由としては

・女性の飲酒量の増加

・間違ったダイエット

が挙げられます。

女性の社会進出などでお酒を飲む機会が増えています。

しかもそもそも女性の肝臓は男性の肝臓より小さいので脂肪肝になりやすいようです。

大きさはだいたい3分の2程度と言われています。

男性は日本酒3合以上を毎日飲み続けると脂肪肝のリスクが高まるようですが、その3分の3程度で脂肪肝のリスクが高まるそうなので注意が必要です。

また、ダイエットをしている女性は多いですが、ご飯を食べると太るということでフルーツやお菓子清涼飲料水をご飯の代わりにすると脂肪肝になりやすいそうです。

フルーツやお菓子などは肝臓に吸収されやすい果糖が多く含まれているので脂肪肝のリスクが高まるそうです。

お菓子は楽しむ程度に食べる分にはいいがご飯の量を減らすためにお菓子を食べるのは良くないそうです。

ちなみにご飯の糖分の方が腸からの吸収するスピードが遅いので血糖の上がり方が緩やかになりからだにとって優しい血糖の上昇らしいです。

きちんとした食事と適度な運動を心がけて、脂肪肝にならないように気をつけたいですね。

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