熱中症へのリスクを増やす体力不足。高齢者は半数以上が室内で発症しています!

ジメジメした梅雨の時期から症状の現れる人が出始め、夏の暑い時期にピークを迎える熱中症。

体力に自信のある若い人に症状が出ることもありますが、高齢者や子どもといった一般的な成人に比べて体力不足の人に症状が出やすいため注意が必要です。

熱中症の症状と引き起こす要因

熱中症とは主に4つの体調不良の総称です。

その体調不良の症状はそれぞれ「熱疲労」「熱けいれん」、「熱射病」「熱失神」です。

これらの体調不良は体温の調節がうまくいかなくなることによって起こります。

また、熱中症は主に3つの要因によって引き起こされます。

3つの要因は「環境」「身体」「行動」です。

3つの要因を詳しく見てみると

要因内容
環境の要因気温、湿度、室温、風の強さ、日差しなどの環境の要因
身体の要因子ども、高齢者、持病、睡眠不足、疲労の蓄積などの身体的な要因
行動の要因激しい運動、きつい労働、水分補給不足などの行動の要因

高齢者や子供であることが熱中症を引き起こす要因になってしまいます。

子どもや高齢者は体力が不足しているので注意

子どもや高齢者は熱中症をになりやすいのは体力不足だからです。

子どもに関しては体力のうち特に体温を調節する機能が不足しています。

体温調節機能は成長とともに発達していくため子どものうちは機能が十分ではない場合があります。

特に発汗機能が未熟で体温を調整しきれず身体に熱をため、熱中症になる可能性があります。

高齢者も体温を調節する機能が不足しています。

こちらは子どもの場合と逆で加齢により体温調節機能が衰えてしまう場合があります。

機能が衰えてしまったことで体温を調節できず熱中症になるリスクが高まります。

また、加齢によって筋肉量が減少することによる体力不足も熱中症へのリスクを高めます。

筋肉には水分が多く含まれていますが、筋肉量が減少すると体内の水分量が減少します。

水分保有量が不足することで熱がこもりやすくなってしまい熱中症のリスクが高まります。

また、高齢になると感覚が鈍くなります。

そのため喉の渇きや暑さなどの感覚が鈍くなり熱中症へのリスクが高くなります。

消防庁救急企画室によると2014年に熱中症で救急搬送された人の46.1%が高齢者です。

体力の不足している高齢者は自ら注意するとともに周囲の人も気をくばることが必要そうです。

高齢者は室内でも熱中症には注意が必要です。

体力不足の高齢者に熱中症が多いというのは想像できると思います。

実は高齢者が熱中症の発症する場所としては室内が一番多いです。

熱中症は屋外の暑いところで起きるイメージなので室内が一番多いというのは驚きです。

熱中症患者発生場所2014

国立環境研究所2014年度報告参照

高齢者は自宅や作業などを含む約55%が屋内で熱中症を発症しています。

逆に子どもは運動中が約50%を占めています。

こちらは屋外で発生するという熱中症のイメージに合致するかもしれません。

なぜ高齢者は屋内での熱中症の発症の割合が多いのでしょうか

高齢の方はあまり外出せず屋内にいることが多いため発症する人が多いのかもしれません。

しかし、熱中症にはなりにくそうな屋内で多くの人が発症していることを考えると原因があるのでしょう。

原因としてはやはり体力不足が考えられます。

室内で日差しはなくても風通しが悪いとかなり高温になってしまう可能性があります。

体温調節機能が低下していると室内が高温になった際に体温が調節できず熱がこもります。

あた、感覚の低下により暑くなっていること自体に鈍感になってしまう可能性もあります。

そのため暑くなっていることに気づかず水分の補給等も不足してしまう恐れがあります。

また、室内だと大丈夫という油断もあるかもしれません。

高齢者の熱中症は室内が最も多く55%をしめると知って注意することが必要です。

健康メモまとめ

熱中症を引き起こす主な要因は「環境」「身体」「行動」です。

子どもは体温調節機能が未発達のため熱がこもりやすいため熱中症に注意が必要です。

高齢者は体温調節機能が低下しているため熱がこもりやすく熱中症に注意が必要です。

高齢者は筋肉量の減少により水分量が減少し、熱がこもりやすくなります。

高齢者は感覚が鈍くなるため喉が乾くなどの水分不足の感覚に気づきにくくなります。

高齢者の熱中症は室内での発症が最も多いので室内でも注意が必要です。

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